2019-11-10

2019年11月のオザケンについて

先日、Ⅿステに小沢健二が出ていた。（出るってよ。っていう情報は友人が教えてくれた）

オザケンのことを全く好きじゃない妻と、オザケンを全く知らない中2の息子と一緒にテレビを見ていたのだが、実に居心地が悪かった。テレビを見ていてる自分が恥ずかしくなるこの感覚はいったい何なのか？過去作の「犬キャラ」と「LIFE」と「刹那」は何度聴いたか分からないほど聴き、フリッパーズの3作も定期的に聴き直しているので、彼（彼ら）の音楽は大好きなはず。なのに今は拒否反応が肌をヒリヒリさせるほど渦巻いている。twitterの見過ぎだろうか。結論としては、今のオザケンを手放しで受け入れる元オリーヴ少女たちへの嫌悪と、いつまでも渋谷系だのフリッパーズ30周年だのと過去に囚われている人たちへのアンチテーゼがそうさせているのだと思う。

でもオザケン好き。っていうパラドックスは何なの？

2019-10-14

連休最後の日の過ごし方

小雨が降る肌寒い連休の最終日に、買ったまま放置されていたCDを何枚か聴いた。

①suede/ coming up

②XTC/ black sea

③vampire weekend/modern vampires of the city

①☆☆☆

少し前にsuedeのベスト盤を聴いてから、いずれオリジナルアルバムもしっかりと聞き込もうと思い、ブックオフの280円コーナーで買っておいたもの。「trash」、「filmstar」、「beautiful ones」が良い。ジャケットはピーター・サヴィル先生。1996年リリース当初は、タワレコ長野店で働いていた。存在は知っていたが、suedeそのものに興味がなく、聴いていなかった。CDのプラケースに「flying uk rock」という丸い小さなシールが付いていた。当時のソニーのキャンペーンだったのだろう。

②☆☆☆☆☆

所謂ロックの名盤。1980年リリース。昔、働いていた職場でYSさんという女の子がいた。その子は癲癇の持病を持っていて、勤務中に急に倒れてしまうということが頻繁にあった。ある日、体調を悪くしたその子をタクシーで家まで送って行ったことが一度だけあって、その車の中でXTCの話をしたことがある。その女の子とはもっと音楽の話をしておけばよかったと今でも思う。

2019-09-23

台風が温帯低気圧に変わった朝、くるりを聴いた

三連休の最終日、いつものように6時に起床。妻は仕事へ、子供は部活へとそれぞれの活動のため、家を出る。朝の慌ただしさは渦中のなかでは避けたいものだが、傍観していると日常のかけがえのない美しいワンシーンのようにも見える。人は勝手なものだと思う。一人だけ朝食をゆっくり目に食べ、新しいコーヒー豆をミルで挽いた。その後、しばし一人の時間が訪れる。

あまり聞き込んでいない、くるりのアルバムを2枚聴いた。

「言葉にならない、笑顔をみせてくれよ」（2010）

リリースは2010年9月8日とある。これは発売日に渋谷のタワーレコードで買った。特典というか付加価値としてインストア・イベントのライブが観たかったのでわざわざそこまで買いに行ったが、抽選のくじではずれてしまった。聴いた最初の印象は肩の力が抜けたラフな感じ、今は夏の残響と乾いた熱量みたいなものを感じる。悪くない。

「アンテナ」（2004）

中古で買った。いつ買ったかは覚えていない。もうずっと地味な印象しかなく、アルバム全編通して聴くことがほとんどなかったが、「Hometown」は良い曲だと思った。コーラスの五島良子が良い味出してる。ジャケットデザインとアルバムタイトルの乖離が、このアルバムがあまり好きではない理由だ。この曲の内容で、どうしてアルバムタイトルが「アンテナ」なのだろうか。誰も言及しないけれど私は今も悶々としている。